“チクセントミハイは、テレビの鑑賞や娯楽への逃避を優しくたしなめます。
なぜテレビを見たりするかと言えば、テレビを見ることによってそこに受動的に意識が集中され、心理的エネルギーがアイドリング状態にならず、ある種の安定を自分にもたらすから。
そうすると問題なのは、それが自分の脳力を伸ばすような挑戦には全くなっておらず、自分自身で心理的エネルギーの集中をコントロールするという作業を放棄しており、他人が組み立てた論理の道筋やストーリーによりかかり、無駄に心理的エネルギーを放流され続けることになる点です。
だから、子供を遊ばせるときに、テレビを見せておとなしくしてもらうというのは、良い方法とは言えない。
それによって子供は、自分自身で様々な複雑なことにチャレンジし、自ら自分を成長させるようなクセと習慣を身につける機会を失ってしまうため。
それに対して、効果的なことのひとつにあるのが「白昼夢」をさせることだと、チクセントミハイは指摘します。
これは、子供が自分自身の頭の中で物語をつくり、それをあれこれ考えることに頭を使うという行為。これは、非常に複雑な作業であるし、これに子供は集中することによって、外的な要因に頼らず、自分自身の内省によって自分を高めるということの素晴らしさに気づくことができるようになります。
”