“僕の父は本当にすごい人なんだ。ほら、ときどき子どもに『ピアノのレッスンに行きなさい。ゴルフのレッスンに行きなさい』って言う親っているでしょ? そう言われてレッスンを受けたら、子どもたちはきっと上達するとは思うんだ。でもティーンエイジャーになったとき、ふと、両親は自分が本当はやりたくないことを強制してたんだ、なんて思うようになって、親に反抗してしまったりする。ピアノを弾くことはできるかもしれないけど、それを楽しんでいるかというと、そうともかぎらない。僕の父は、子どもたちにサーフィンを強制したりはしなかった。僕たち兄弟はいつも、父がサーフィンに行く姿をただ見ていただけだった。なのに僕たちは、そんな父親の姿を見てサーファーになりたいって思ったんだ。父の姿を見ることこそが、とてもすばらしいレッスンになったんだよ。父はいつでも放任主義だった。そして僕たちが自分自身でなにか体験するべきだということを教えてくれたんだ”